梅干しって干さないとどうなるの?
手作り梅干しはとても美味しいけど、作るのが面倒だと思っている人は多いのではないでしょうか。特に面倒なのが干す作業。梅干しを干さないとどうなるのかということをご紹介します。
梅干しを干すことの5つの効果
梅干しを干す工程を「土用干し」と呼びます。土用というのは暦の読み方の一つ。立秋前の18日間で天気のいい日を見つけて、土用干しを行います。梅干しの味の決め手とも言われているくらい重要な工程です。
手間暇かけて土用干しするのには、5つの理由があります。
1.水分を飛ばして皮や果肉をふっくらと仕上げる
2.実と種がはがれやすくなって食べやすくなる
3.美しい赤色に仕上げる
4.日光消毒によって細菌が死滅して保存性が高くなる
5.塩の角が取れてまろやかな味になる
干さない梅干しは「梅漬け」
「梅」を「干」して、初めて「梅干し」と呼ぶことができます。干さない梅干しは、「梅漬け」と呼ばれます。梅漬けは、梅酢につけたまま保存します。
干す工程を行わない梅漬けの最大の欠点は、梅干しと比べると保存性が劣る事。日光消毒できないので、細菌が死滅しません。
また、皮が硬くて実がかなり柔らかい食感に仕上がります。水分を飛ばさないので、梅干しと比べると味がぼやけて感じられるかもしれません。キリリとした塩気や酸味はないので、梅干しとは違った仕上がりになります。
長期保存可能で、塩気と酸味が絶妙な梅干しは「干す」工程があってこそ。日光パワーを吸収させて、美味しい梅干しを作ってくださいね。
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